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ABOUT

STASCMとの出会いは、彼がまだPENCIL BOYという名前でラップをし始めた頃で、たまたま友人の誘いで行ったカフェでのライブで、その姿を目撃することとなった。長いリリックがうろ覚えなのか終始、目が泳いだままラップする姿はオリジナルだなと思った。今思えばトラックが本人の手拍子のみというのもオリジナリティそのものであった。

その時は、逃げるような自己紹介を交わしただけであったが、直ぐにまた会う機会が訪れた。この時は、これからは宅録で作品作りをするとのことで、家に籠るんで当分会えませんよとの言葉には妙に自信のある態度に見えたのだが、ここからの後、音源での作品は発表されることはなかった。これがサイキック自販機という名前での活動であったことは後日、聞かされた。

それからの機会は少しの時間を空けて中延にあった奇妙な店でのものであった。今はMOUTH TO MOUTH TO MOUSEという名前でTシャツを作り、この店に置いてもらっているのだと言い、自分もこの店の噂を聞きつけ、どんなものかと立ち寄ったところであったので、同じ場所にアンテナをはっていたのはさすがだと思った。早速に彼の作るTシャツを見せてもらったところ、直に油性ペンでネズミを描いたものであったが、どう見ても書きかけにしか見えない代物であったものの、これが彼の狙いであると理解し金を払った。店主は終始、一言も発せず。
結局、このTシャツは帰りの電車に置き忘れ袖を通すことはなかった。

そして更に半年後、下北沢の私の営む小さな店に彼は現れ、突然の再会を果たすこととなる。これまでと違いトレードマークの赤髪をやめ妙にこざっぱりとした姿であった。ポケットからレジン製のキーホルダーを取り出し、これをここで売ってもらってもいいんだけどという言い方で、その物を差し出してきた。手の形をしたキーホルダーであった。この活動はSCREAMING ROOM SERVICEという名前だと聞かされ、終始会話が叫び声であることに合点がいった。しかし、これはいささか迷惑であり、話を変えるついでに彼のTシャツに書かれていたSTAY SCUMを指差しカッコいいねと伝えた。あっ、スタ…スクムね…。とそれが読めなかったのか自信なさげに彼は答えた。これがSTASCM(スタスクム)の由来である。

その後、毎週末に売れたのか?と、店まで聞きに来る彼に一向に売れる気配の無いキーホルダーを気まずく思い、客の買い物袋にソッと忍ばせ数を減らし、自腹で架空の売上を今日まで支払い続けていることを、この場を持って初めて告白する。______PRANK Weird Store店主